文化の森おでかけパスとは、金沢市内中心部にある兼六園や金沢21世紀美術館、国立工芸館などの文化施設で利用できるお得なパスポートです。1,000円で2日間有効ですので、1泊2日の旅行にぴったり!
16か所もある対象施設から、厳選した5つのスポットをご紹介します。
兼六園
日本三名園の一つに数えられる特別名勝・兼六園は日本を代表する大名庭園のひとつ。春は桜、夏は木漏れ日や水の音に涼を感じ、秋の紅葉、冬には金沢の風景の代名詞とも言える雪吊り、どの季節に訪れても美しさに圧倒されます。
兼六園の見どころは、霞ヶ池、瓢池、栄螺山、翠滝などの、自然の姿を模して作られたダイナミックな景色や、そこに配置された様々な形の橋や灯篭など。また、季節の花はもちろん、池には鯉や小魚や亀が棲み、鷺やアオバズクなどの鳥類の姿も見られます。園内の茶店でお団子や加賀棒茶を楽しんだり、夏はかき氷に涼を求めるのも楽しいものです。
兼六園は年中無休、開園時間は季節により異なります。兼六園公式サイト
金沢21世紀美術館
2018年には258万人が訪れたという金沢21世紀美術館。繁華街や兼六園などと隣接し、「まちに開かれた公園のような美術館」という建築コンセプトの通り、誰でも気軽に立ち寄れる施設です。
文化の森おでかけパスでは、コレクション展(450円)を鑑賞することができます。当日券売り場の行列に並ぶことなく入場できるので、時間の節約にもなりますね。
※展示替えなどのため、コレクション展を開催していない期間があります。事前に公式サイトなどでご確認ください。
金沢21世紀美術館の空。 pic.twitter.com/VmKpgoBQP6
— 金沢市旅館ホテル協同組合⛱️事務局 (@kanazawayado) February 8, 2023
武家屋敷跡 野村家
繁華街の香林坊から歩いてすぐの長町かいわいには、かつて中級武士が多く住み、その屋敷の土塀が続く街並みが城下町の風情をひきたてます。
野村家は代々加賀前田家に仕えた禄高千二百石の家柄で、その屋敷の内部が一般に公開されています。国内外からの旅行客を魅了する庭園と、明治維新後に加賀大聖寺藩の豪商の屋敷を移築したといわれる豪奢な上段の間が見どころ。
入館料550円が無料になります。公式サイト
鈴木大拙館
金沢出身の仏教哲学者、鈴木大拙(すずきだいせつ)の足跡や考えに触れ、来館者自身も思索できるユニークな施設。建築家・谷口吉生が手掛けた建物が周囲の本多の森と一体となり、街中にありながら静かな空間に浸ることができます。野村家同様、海外からのお客様にも人気の施設です。
入館料310円(一般)が無料になります。
※2023年11月27日(月)より2024年3月中は休館となります。公式サイト
兼六園周辺の賑やかさとは打って変わって、今日も静かだった鈴木大拙館。
— 金沢市旅館ホテル協同組合⛱️事務局 (@kanazawayado) March 30, 2023
水鏡の庭に映る本多の森の木々。木の種類によって異なる色を持った新芽たちを眺めながら思索を巡らす時間もいいですね。 pic.twitter.com/aHIcTxUgXf
石川県立歴史博物館
文化の森おでかけパスで見ることができるのは、常設展(一般300円)。石川の原始から現代までの歴史を展示した「歴史展示」と、地域の風土に根付いた祭文化を紹介する「民俗展示」があり、歴史資料やジオラマ、映像資料で楽しく学べる博物館です。
かつて陸軍の兵器庫として使われていたレンガ造りの建物は、現在、国の重要文化財に指定されています。展示はもちろん、建物そのものも見ごたえがありますよ。
文化の森おでかけパスでぜひやってほしいこと
以上、5つのおすすめ施設をご紹介しましたが、文化の森おでかけパスを利用されるなら、街中にある文化施設にどんどん入ってみてほしいと思います。世界には、2日かけても回りきれないような大きな博物館・美術館がありますが、金沢の街全体を1つの大きな博物館に見立てて、2日間かけてたっぷりと見て回っていただきたいのです。さいわい、対象施設はどれも徒歩圏内の場所にあり、次の目的地に移動する途中で立ち寄ってみるのにぴったりです。
たとえば、兼六園小立野口のとなりにはいしかわ生活工芸ミュージアムがあり、さらに目の前には国立工芸館と石川県立歴史博物館があります。歴史博物館の裏手、「美術の小径」を通って鈴木大拙館に向かう途中には中村記念美術館があります。
中村記念美術館では、茶道具などを中心に江戸時代から近現代までの工芸品が展示されています。全部見ても30分~1時間。喫茶室ではお抹茶を350円(干菓子)または600円(第二土曜・日曜の生菓子の日のみ、数量限定)でいただくことができますので、休憩にもぴったりです。
また、金沢21世紀美術館の周りには、金沢能楽美術館や金沢ふるさと偉人館、石川四高記念文化交流館があります。武家屋敷跡 野村家の近くには前田土佐守家資料館、金沢市老舗記念館があります。
2日間のフリーパスだからこそ、気軽に立ち寄って、気になる展示があればじっくり観賞したり、館内で休憩したりといった楽しみ方ができますね。
文化の森おでかけパスについて
販売価格:1,000円(税込)
買える場所:オンライン、コンビニ、金沢駅観光案内所、金沢中央観光案内所
有効期間:1施設目のご利用から2日間
入場フリー施設:兼六園、金沢城公園(菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門)、石川県立美術館、石川県立歴史博物館、石川四高記念文化交流館、いしかわ生活工芸ミュージアム、金沢21世紀美術館(コレクション展)、金沢能楽美術館、中村記念美術館、鈴木大拙館、前田土佐守家資料館、金沢市老舗記念館、金沢ふるさと偉人館、金沢くらしの博物館、国立工芸館、武家屋敷跡 野村家
優待割引施設:成巽閣、加賀本多博物館
※施設により、パスポートで入場できるエリアや鑑賞できる展示が異なります。公式サイトなどであらかじめご確認ください。
※ 購入後の取り消しはできません。
※ 施設により休館日を設けている場合があります。事前にご確認ください。