ひがし茶屋街にあるお茶屋「志摩」の二階座敷に楽器が飾られているのを見たことがあるでしょうか。
鼓、琴、琵琶。
これらの楽器をモチーフにしたスポットをご案内します。
鼓門
金沢駅の兼六園口を出ると目に飛び込んでくる大きな門。
2本の脚が、金沢で盛んな能の加賀宝生で用いられる楽器の鼓に似ていることから「鼓門」と名付けられました。
2005年の完成から17年。新しいランドマークとしてすっかりお馴染みになりました。
徽軫灯籠(ことじとうろう)
兼六園のシンボルといえば徽軫灯籠。記念撮影をする人が途絶えないほどの人気スポットです。
ことじ(琴柱)とは、琴の弦を支える小さな部品のことで、二本足で立つ灯籠の姿が琴柱に似ていることから徽軫灯籠と呼ばれるようになりました。灯籠の前にかかる虹橋は琴そのものの形、その下を流れる曲水は涼やかな音を奏でる琴の弦に見立てることができます。
楽器の庭
2020年、鼠多門橋の完成により約150年ぶりに金沢城公園とつながった尾山神社。江戸時代は金沢城の一部で、「金谷御殿」と呼ばれる建物がありました。尾山神社の神苑はその頃に作られた庭です。
別名「楽器の庭」と呼ばれ、琵琶の形をした「琵琶島」、笙の形の石がある「鳳笙島」、琴の形の「琴橋」など、雅楽にちなんだ名前の島や橋が見られます。
鼓、琴、琵琶、それから笙。楽器のモチーフが分かったでしょうか。
テーマを決めて歩くと、町歩きが一層楽しくなりますね。