夜の金沢には、昼間とはまた違った楽しみがあります。お茶屋の2階から聞こえる三味線の音に耳を傾けたり、人の少なくなった美術館で心ゆくまでアートを愉しんだり。お城や石垣のライトアップもありますよ。
金沢ライトアップバスに乗って、夜の金沢散策をしませんか。
金沢ライトアップバスには専用フリー券がお得
ライトアップバスの専用フリー券は大人500円、こども250円。途中下車を楽しむなら、専用フリー券がおすすめです。金沢駅の北鉄駅前センターや交通案内所のほか、一部のホテルでもご購入いただけます。詳しくはこちら。
金沢駅東口 7番のりばから出発
ライトアップバスは金沢駅東口(兼六園口)の7番のりばから20分間隔で運行しています。始発は午後7時。フリー券を買ってバスに乗り込み、早速ですが2つ目の尾張町バス停で途中下車してみましょう。
暗がり坂を抜けて茶屋街へ
尾張町バス停の近くに久保市乙剣宮という神社があります。その境内の裏手にある坂が「暗がり坂」。昔、商店の旦那衆は神社にお参りに行くと見せかけてこっそりこの坂を下りてお茶屋に通っていたなんて言われています。暗がり坂は聖と俗をつなぐ階段です。
幻の茶屋街
主計町茶屋街に出たら、川沿いを歩いて中の橋、浅野川大橋、梅の橋、好きな橋を渡ってひがし茶屋街へ。お店が閉まった後の、昼間の喧騒が幻だったかのような茶屋街の様子に驚くかもしれません。運が良ければお茶屋の二階から三味線の音が聞こえてくるかも。
次は橋場町バス停から乗車してみましょう。
車窓から眺める夜の金沢
ライトアップバスは兼六園下を通り、いもり堀の石垣に沿って進みます。そして広坂を上がって国立工芸館や石川県立美術館(石川赤レンガミュージアム)、金沢21世紀美術館を車窓から眺めます。(金沢ライトアップバスが運行する毎週土曜日は、金沢21世紀美術館の展覧会ゾーンが夜8時まで開館していますので、途中下車して立ち寄ってみるのもいいですね。)
バスは桜橋を渡って寺町台地へ。高台から繁華街の夜景をご覧になれます。ふたたび川を渡り、冬のイルミネーションが美しい香林坊で途中下車。もし腹ごしらえをするなら片町か香林坊バス停で下車するのが便利です。
尾山神社から玉泉院丸庭園へ
ステンドグラスが鮮やかに輝く尾山神社の神門をくぐり、神社裏手の鼠多門橋を渡って玉泉院丸庭園へ。この庭園では毎週土曜の夜9時までライトアップが楽しめます。音楽に合わせて移ろう光の演出をお楽しみください。
最終バスにご注意
玉泉院丸庭園そばの丸の内バス停の終発は午後9時58分、尾山神社に戻り、先ほど下車した香林坊バス停の次、南町・尾山神社バス停の終発は午後10時20分です。武蔵が辻・近江町市場バス停の手前では、車窓から北國銀行武蔵が辻支店のレトロな建物が見えますよ。